ターゲット・インカム型ファンドへの投資は慎重に

ターゲット・インカム型ファンドへの投資は慎重に

こんにちは。

「人生100年時代の資産寿命を伸ばす」という目的で、シニア層に「ターゲット・インカム型ファンド」というタイプの投資信託が人気のようです。
日本人の安定志向を象徴するニュースです。

各ファンドとも、3%の分配金を払い出すのを前提に、年3%前後の年間リターンを目指して運用するのが基本理念です。
したがって、ファンドが目標のリターンを得られていれば、元本を減らさずに維持できることになります。
記事中で、「元本保証商品」とカッコつきになっているように、実際に元本が保証がされているわけではありません。

 そこで、各社がこぞって開発に乗り出したのが、「分配金が安定し、かつ、事前にいくらの分配金が出るのかがわかっている商品=ターゲット・インカム型の投資信託」だ。理論的には、「年3%(運用費用控除後)で運用できて、年3%で払い出すのであれば、元本は減らない」。これは、60歳以上の投資家が最も強く望んでいる運用成果といえる。その次が「元本保証商品」になっているので、「減らしたくない」という意向は、相当強いことがわかる。

~上記記事中より引用~

人気の理由は次のようなものです。

  • 平均寿命が伸びる中、老後2000万円問題に象徴されるような老後の資産への不安がある
  • 取り崩しを計画的に行うのが難しい

「自分で運用を行いたくない」、「プロに資産運用を任せたい」というのが、いかにも投資に対して保守的な日本人らしいです。
シニア世代では大きなリスクは取れないのは理解できますが。

気になるのはやはり運用コストです。

これらファンドで気になるポイントとしては信託報酬率が1%前後とやや高めに設定されていることだろう。運用において、常にリスク管理を怠らず、市場の変動時には機動的に資産配分の変更を行って下落リスクを抑えるという運用をするためのコストだ。

~上記記事中より引用~

実際、下図のように信託報酬は2%近いものもあり、運用コストとしては高いですね。
信託報酬が1%を切るならば、アクティブ運用としては頑張っているほうだとは思いますが、プロに託したから運用がうまくいくとは限らないのが、投資の世界です。

出典:https://www.morningstar.co.jp/market/2019/1126/fund_00310.html

すべてのファンドが目標通りに運用するのは難しいでしょう。
目標のリターンを達成できず元本を切り崩して分配金に充てて、元本割れを起こす末路も十分にありえます。
運用を検討する場合は運用実績を精査することが必要ですが、そもそも現役引退後になって投資商品に手を出すのもリスクが高いです。

老後の不安へ解決策は、現役世代のうちに、できるだけ若いうちから計画的に資産運用しておくことのが一番です。
老後になってあわてても、そこから積極的な資産運用は難しいですからね。

個人的には、年3%の利回りが欲しいなら、全世界株式インデックスで運用しますね。
世界経済はまだ成長の余地がありますし、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)iシェアーズ MSCI ACWI ETF(ACWI)の運用実績を見ても堅調です(相場が良いことは割引いて考える必要がありますが)。
取り崩すのが3%と決まっているならば、自分で毎年切り崩せば良いわけで、アクティブファンドに託すのは逆に不安になります。
(おそらく私はリスク許容度が世間一般より高いので、シニア世代には参考にならないでしょうけど。)

最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。

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